欧州自動車大手ステランティスは5月16日、水素燃料電池製造合弁会社シンビオへの出資を発表した。株式保有比率は33.3%。同社がフランスで生産を計画している燃料電池自動車(FCV)に搭載する。
シンビオは、タイヤ世界大手仏ミシュランと仏自動車部品製造フォルシアの合弁会社として設立。フランス・サンフォンで、ギガファクトリーを建設しており、2023年後半から生産を開始する予定。2025年までに年間5万台の燃料電池を生産することを計画している。今回、ステランティスが出資に加わったことで、株式保有比率は、33.3%ずつの均等出資となる。
シンビオは2022年10月、燃料電池の大規模量産プロジェクト「HyMotive」を発表。2028年までにフランスでの燃料電池の総生産能力を年間10万個に拡大する構想を表明済み。1,000人の新規雇用創出を目指す。同プロジェクトはフランス政府の国家プロジェクトとしても認識されており、グリーン水素の供給ではエンジーやCNRと覚書を締結。2024年までに1万個の生産することでステランティスとも合意していた。
ステランティスは2022年12月、水素モビリティ事業の拡充に向け、シンビオへの出資に関する独占交渉を開始していた。規制当局の承認を経て、2023年第3四半期に出資を完了する予定。
【参考】【ヨーロッパ】ステランティス、燃料電池大型トラック投入でシンビオへの出資交渉開始(2022年12月25日)
【参照ページ】Stellantis to Acquire Equal Stake with Faurecia and Michelin in Symbio, a Leader in Zero-emission Hydrogen Mobility
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら