小売世界大手仏カルフールは8月3日、フランスでの有機農業普及支援で35万ユーロ(約4,800万円)を投じると発表した。オーガニック製品生産を通じ、農業での新たな雇用を創出。同国の地域経済活性化を目指す。
カルフールは、オーガニック製品を取り扱う同国最大の小売企業。2018年には、新商品開発と並行し、有機農法への転換支援で融資を行う目標も設定済み。今回のアクションは、同社とフランス政府との地域活性化協定の一環。
有機農業への転換は、農家にとって技術的複雑性の高さやコスト等が課題。今回の資金提供では、土壌の保全と改善、新たな生産ライン構築等を進めるプロジェクト6本を支援する。
同国アン県では、同社と仏製粉ムーラン・マリオンの協働で、小麦農家5世帯の有機栽培への転換を支援。同社小売店舗で小麦粉として販売する。アルプ=マリティーム県では、作物の多様化による農地の土壌改善のため、農業調査・開発地域連盟(FDGEDA)の有機栽培での切り花製品ライン構築を支援する。
また、コート・ドール県では、Delin dairyの超高温殺菌(UHT)牛乳の製造施設と生産地の拡大を、 オート=ガロンヌ県では、ジャルダン・ド・ラ・クロワのカボチャの有機栽培を支援する。ピレネー・アトランティック県では、2017年設立のスタートアップHopenの有機ホップの開発を支援。輸入ホップを使用しない100%フランス産の有機ビールを消費者に提供する。サヴォワ県では、同国内で生産量が少ない有機洋梨の生産量増に向け、果樹栽培農家の有機栽培への転換を支援する。
【参照ページ】CARREFOUR IS CONTRIBUTING €350,000 TO A PLAN TO REVITALISE FRANCE'S REGIONS BY DEVELOPING ORGANIC FARMING UNDER A GOVERNMENT AGREEMENT
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