自動車世界大手仏ルノー、自動車部品世界大手仏ヴァレオ、EVパワートレイン製造ヴァレオ・シーメンス・eオートモーティブの3社は2月10日、レアアース不使用の次世代型自動車用モーターの設計、開発、製造で、パートナーシップを締結したと発表した。
3社は、仏ノルマンディー地方にあるルノーの工場を生産拠点とし、2027年からレアアース不使用の200kWモーターを世界で初めて量産予定。レアアースを用いないため、サプライチェーンリスクを抑制できる。
製造では、各々が得意とする部品を提供。ルノーは、レアアース不使用でエネルギー性能を高めた電気励磁同期電動機(EESM)ローター技術の開発・生産を担当する他、全体アーキテクチャの設計も行う。EESMは、ローターとしてレアアースが原料の永久磁石の替わりに巻線を配置。現在の主流の永久磁石を活用する埋込磁石同期電動機(IPMSM)と比べ、低トルク領域での効率向上、低出力範囲の拡大が期待できる。
ヴァレオとヴァレオ・シーメンス・eオートモーティブは、銅線組立技術を提供し、ステータ(固定子)の開発・製造を担当。高密度の銅を使用することで、消費電力を抑え、大量の出力を可能にする。
【参照ページ】Renault Group, Valeo and Valeo Siemens eAutomotive join forces to develop and manufacture a new-generation automotive electric motor in France
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