中国石油化工(シノペック)は3月29日、2050年二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)目標を発表した。ブルー水素とグリーン水素及び天然ガスに注力していく戦略。
シノペックは現在、年間で水素350万tの生産能力を持つ。特に燃料電池自動車(FCV)向けの水素供給が主な用途となっている。2020年からは、水素事業を一段と加速させ、技術開発、生産・貯蔵・輸送、供給ネットワークの拡大等を進めている。水素補給ステーションは、広東省、浙江省、広西チワン族自治区、上海等に設置しており、ガソリンスタンドと水素補給ステーションの統合施設もすでに運転を開始している。
シノペックは2021年には、水素補給ステーションを100ヶ所以上に設置。2025年までには1,000ヶ所にまで増やす。中国のFCV走行台数は2020年末時点で1万台弱。実証プログラム段階でのバスやトラックの走行も多い。年間のFCV用の水素需要は3,000tで、米国に次ぐ第2位。
シノペックは、他には天然ガス事業も強化する。現在、中国では石炭火力発電からガス火力発電への転換が進められており、2020年のシノペックの天然ガス生産は302億t。2021年の見込み量は340億t。2022年には380億t、2023年には420億tまで増やす。
【参照ページ】Sinopec accelerates hydrogen energy development to build world-leading clean energy chemical company
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