LIXILグループは6月23日、発展途上国での新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、持ち運び可能な手洗器「SATO Tap」を発表した。水道とつながっていなくても使用可能で、安価で製造、販売できる。
国連児童基金(UNICEF)によると、世界には手洗い設備にアクセスできない人が30億人におり、自宅に洗面所がない人も全体の40%と多く、発展途上国に絞ると75%と非常に高い。また学校で石鹸を使った手洗いができない児童も9億人いる。水と衛生へのアクセス確保は、不平等解消に向けた重要な課題となっている。
同社は今回の施策のため、100万米ドル(約1.1億円)を拠出。製品設計では、UNICEFからも技術的アドバイスを受けた。さらにパートナー機関と提携し、500万人の手洗い改善を実行していくことも表明した。Sato Tapは、インドで生産し、2020年9月からパートナー機関に提供。2021年前半までに生産と販売を拡大していく予定。またアフリカ等でも提供していくためライセンス生産も行う。
同社は、これまでも、発展途上国での水と衛生改善に向け、簡易トイレの提供も実施してきた。
【参照ページ】SATO Tap
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