欧州委員会は6月16日、「欧州のための製薬戦略」の方向性に関するパブリックコメントの募集を開始した。新型コロナウイルス・パンデミックを受け、製薬と医薬品アクセス向上の戦略を加速させる。
今回発表の戦略案は、製薬でのデジタル化を推進し、抗菌薬、小児薬、希少疾患治療薬等の需要が満たされてない分野のイノベーションに特に焦点を当てた開発を進める。加えて、現在中国やインドからの輸入に依存しているジェネリック薬品の依存度も減らし、EU域内で製薬自立度を高めることも掲げている。耐性菌対策にも配慮した環境政策との整合性にも触れている。
今回のパブリックコメントでは、広く関係者の声を募集し、具体的な政策案へとつなげるためのステップ。目下欧州委員会は、EU域内の医療関係団体を組織化して連携を促進する「EU4Health」プログラムを実施しており、また次期7カ年計画「Horizon Europe」の中にも、製薬や医療の分野には予算がさかれている。また、耐性菌
今後のステップとしては、9月15日までパブリックコメントを受け付けた後、年内に「欧州のための製薬戦略」を策定する。
【参照ページ】Pharmaceutical Strategy: European Commission launches open public consultation
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