国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルは2月13日、ソマリア政府にる表現の自由、報道の自由の抑圧及びジャーナリスト弾圧を非難するレポートを発表。政府による検閲、殺害、不当逮捕に加え、フェイスブックが反体制派ジャーナリストのアカウントを停止した点も追及した。
フェイスブックは、ソマリアでも日常的なコミュニケーションツールとして機能しているが、アムネスティ・インターナショナルによると、フェイスブックは2018年と2019年に16人のアカウントを削除または永久停止。そのうち大半が、政府批判をフェイスブック上で発信していたジャーナリストだという。これらについてフェイスブックは「コミュニティ・スタンダードへの違反」が理由と回答している模様。
アムネスティ・インターナショナルは2019年11月、フェイスブックにこれらの案件を伝え内容を照会。アカウント停止された人が事前に警告メッセージを受け取っていたかや、停止対象者の選定方法、ソマリア政府との繋がりについて回答を求めた。これに対しフェイスブックは2月、コミュニティ・スタンダードへの違反であり、ソマリア法に基づくものではないことや、詳細についてはプライバシーやセキュリティの理由により公開できないと回答した。同NGOは、コミュニティ・スタンダード違反の指定や、ターゲットの選定について説明が不十分としている。
同NGOはフェイスブックへの提言として、2020年度の大統領選挙においてソマリア政府からの情報操作を防ぐため、ジャーナリストのアカウント停止による影響の考慮、フェイスブック・スタンダードの乱用を防ぐためのデューデリジェンスの整備、政府の干渉を防ぐためのソマリア語話者モデレーターの採用、個人からの不服申立てプロセスの整備等を求めた。
【参照ページ】"WE LIVE IN PERPETUAL FEAR"
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