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【国際】アリゾナ大学、気候変動により今後50年間で生物の3分の1が絶滅の危険性

 アリゾナ大学の研究チームは、動物の移動速度と将来の気候条件の予測を基に、今後50年間、気候変動により、地球上の動植物の3分の1が絶滅する可能性があると警鐘を鳴らした。同研究チームは、10年間以上、同じ場所で定点観測した世界581ヵ所の動植物538種のデータを参照。気候変動による広範な絶滅パターンの推定は初だとした。

 今回の研究は、米国科学アカデミー紀要(PNAS)で2月4日発表された最新の気候データを活用。538種のうち44%は以前生息していた場所では絶滅していると分析。絶滅の説明変数として最も影響するのは、「年間最高気温」であると特定した。これまで気候変動では、「平均気温」が注目されてきたものの、局所的な絶滅が発生した地域において平均気温の影響は小さかった。

 また、これまでの研究では気温上昇からの退避手段として種の分散や移動が行われていたとされていたが、今回の研究結果、ほとんどの種が絶滅を避けるのに十分な移動速度で分散できていないことが明らかになった。多くの種はある程度までは気温上昇に耐え得るが、最高気温が0.5℃以上上昇すると、約50%が絶滅し、2.9℃以上の上昇だと95%が絶滅するとした。動植物それぞれ近似の予測結果となったが、温帯より熱帯地域で2倍から4倍多くの絶滅が予測された。

【参照ページ】Recent responses to climate change reveal the drivers of species extinction and survival

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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