アパレル世界大手独アディダスは4月17日、100%リサイクルできるランニングシューズ「FUTURECRAFT.LOOP」を発表した。プラスチック問題に対処するため、使用済のランニングシューズを分解し新しいランニングシューズを生産することを可能にした。初代製品は世界中200人のクリエーターで履き潰して回収するベータ実験を行い、2021年春夏シリーズで商業展開する予定。
アディダスは、2015年に海洋プラスチックを回収して素材化した機能性シューズ「Parley for the Oceans」を同社として始めて投入。2019年には、海岸等で回収した海洋プラスチックを原材料に混ぜた靴を1,100万個生産する計画する他、2024年までに全製品のポリエステル素材を再生ポリエステルのみに切り替えることにもコミットしている。
【参考】【ドイツ】アディダス、国連イベントにてサステナビリティ・イノベーションの成果を披露(2015年7月21日)
【参考】【ドイツ】アディダス、NGOと連携し海洋廃棄プラスチックからスニーカー製作。一般販売開始(2016年11月20日)
一方、FUTURECRAFT.LOOPは、「サーキュラーエコノミー」をテーマとし、使用済シューズを素材に還元し何度でも繰り返し同じシューズを作ることを目標としてきた。従来のシューズは、原料を混ぜ合わせて接着する手法を採用しているため、材料を基に戻すことができなかった。今回のシューズは、全ての部材を100%リサイクルできる単一の熱可塑性ウレタン(TPU)のみを用い接着剤を使わないで製造できる製品設計を開発した。廃棄された後は、回収、洗浄、ペレット化した後に溶解して原料に戻すことができる。製品としての機能性は、アディダスが通常製品用に用いていてきた品質基準を全て満たしている。
【参照ページ】ADIDAS UNLOCKS A CIRCULAR FUTURE FOR SPORTS WITH FUTURECRAFT.LOOP
【画像】Adidas
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら