IT世界大手米フェイスブックは3月27日、白人ナショナリズムと白人分離主義の称賛や支持に関するコンテンツを、フェイスブックとインスタグラムに投稿する行為を禁止すると発表した。4月から適用される。
フェイスブックはこれまで、人種、エスニシティや宗教に基づく嫌悪主義に関する投稿を、白人至上主義のものも含め禁止していたが、「アメリカン・プライド」等の白人ナショナリズムや、バスク分離主義等の「白人分離主義」については、一般的なナショナリズムやアイデンティティの一部として容認していた。しかし、過去3ヶ月間、NGOや学術界の専門家と対話する中で、白人ナショナリズムや白人分離主義は、白人至上主義と明確に区別できないと判断。今回の決定に至った。
フェイスブックはすでに、人工知能や機械学習の機能を用いて、テロリスト集団や嫌悪主義者の投稿を自動的に補足し、削除している。また、今後さらに機能改善を進め、白人至上主義に関連するワード検索をした際には、自動的に嫌悪主義者からの離脱を支援する団体「Life After Hate」に画面遷移するようにする。
また同社は3月26日、プライバシー、表現の自由、人権、ジャーナリズム、安全性等、センシティブな内容に関する方針を審議するための社内委員会「Oversight Board」を新設する考えを明らかにした。今後約40人の委員の人選を進める。同委員会は、フェイスブックのルールより無効にしたり、フェイスブックに対して勧告する権限を持つ。
【参照ページ】Standing Against Hate
【参照ページ】Strengthening Safety and Encouraging Free Expression: Facebook’s Goals for a New Content Oversight Board
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