原田義昭環境相は2月26日、汚れてリサイクルできないプラスチックごみの輸出を原則禁止しにいく考えを示した。今年秋にも関係省令を改正し、輸出手続きを厳しくする。同時に日本政府は、4月29日からスイスで開催される有害廃棄物の越境移動を規制するバーゼル条約の締約国会議で、汚れたプラスチックも同条約に対象品目として加えるようノルウェーと共同で提案する。
日本では、2016年時点でプラスチックごみの約15%が海外に輸出されていた。しかし主な輸出先だった中国が2018年初からプラスチックごみの輸入を禁止。同様の流れは東南アジアにも広がり、行き場を失ったプラスチックごみが現在、日本の倉庫に溜まってきている。
今回の発表では、飲み残しや食べかすが付いたプラスチックやたばこの吸い殻で汚されたペットボトル等を、輸入国政府の同意なしに輸出できなくする考え。その替わりに環境省は、プラスチック使用量そのものの削減や、プラスチックのリサイクルを推進する。但し、この「リサイクル」には、国際的にはリサイクルとはみなされないタイプの「サーマルリサイクル(ごみ発電所で廃プラを燃やす)」も含まれていると思われ、別の懸念も生まれる
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