環境ビジネス分野の国際官民連携ネットワークPartnering for Green Growth and the Global Goals 2030(P4G)は8月22日、2018年度のスタートアップ・パートナーシップとして11のプロジェクトを発表した。今回は80ヶ国から450の応募があり、その中から11プロジェクトが選定された。選定されたプロジェクトは、各々10万米ドル(約1,100万円)が付与された。
P4Gは2017年9月に国連本部で発足したネットワーク。発展途上国の食品・農業、水、エネルギー、都市、サーキュラーエコノミーの5分野でのパートナーシップを支援している。現在、同ネットワークに加盟しているのは、チリ、デンマーク、エチオピア、ケニア、韓国、メキシコ、ベトナム、コロンビアの各政府と、世界経済フォーラム(WEF)、世界資源研究所(WRI)、C40、State of Green、Global Green Growth Initiative。
選定プロジェクト
食品・農業(SDGゴール2)
- Sustainable Food Platform:DanChurchAid、Arla Foods Ingredients、GAIN Nordicの3団体による社会的弱者の食糧安全保障の市場メカニズムでの解決策開発
- Food Loss and Waste Action Partnership:Food and Land Use Coalitionによる食品廃棄物削減での企業戦略支援
- Towards Large-Scale Digital Decision Support Systems for Farmers:CGIAR Platform for Big Data in Agriculture、Digital Impact Alliance、Viamoの3団体によるマラウィでの農家向け肥料情報提供システム開発
水(SDGゴール6)
- Business Humanitarian Partnership:Danish Refugee Council(DRC)とGrundfosによるウガンダ難民キャンプでの太陽光発電を用いた飲料水供給ビジネス開発
- Partnership for Blended Finance on Water: ASSISTとGrundfosによるベトナムでの水ビジネス向け投資モデル開発
エネルギー(SDGゴール7)
- Energise Africa:EthexとLendahandによるアフリカでの小口電力量り売り事業に対する英国個人インパクト投資家の投資促進モデル開発
サーキュラーエコノミー(SDGゴール12)
- Circular Economy Retrofitting of Chinese Industrial Parks:中国サーキュラーエコノミー協会、カーボントラスト、安徽六安経済開発区管理委員会、Overseas Development Institute(ODI)の4団体による中国でのサーキュラーエコノミーモデル開発
- Global Distributors Collective:Practical Action、BoP Innovation Centre、Hystraの3団体による貧困層向け商品開発
- Partnership for a New Plastics Economy in Kenya:Kenya Private Sector Alliance(KEPSA)、South African PET Recycling Company、Retail Traders Association of Kenya(RETRAK)、BESIC Group、Discovery Brandsによるケニアでのリサイクル利用プラスチックの利用促進
- Vietnam Materials Marketplace:Pathway21 Materials Marketplaceによるベトナムでの廃棄物B2B向けEコマースの開発
- Food Delivery Companies for SDG 12:Forum for the Futureとfoodpandaによるアジアでの使い捨てプラスチック使用削減プロトコルの開発
【参照ページ】Introducing the 2018 P4G Start-Up Partnerships
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