タイ・エネルギー省は10月5日、タイの伝統的な輸送自動車「トゥクトゥク」について、国内で登録されている22,000台全てを2025年までに電気自動(EV)化すると発表した。トゥクトゥクは元々、ガソリンを燃料としていたが、2000年代後半から環境負荷の少ない液化天然ガス(LNG)や圧縮天然ガス(CNG)を燃料とするタイプが登場している。しかし今回、ガス型トゥクトゥクでも不十分として、全てEV化していく。
政府は同政策を進めるため、EVへの切り替えを進めるトゥクトゥク所有者に対し「エネルギー保全基金(ECF)」から補助金を出す。最大100人まで。補助金は早期の切替を促すため、最初の10人に対しては切替費用を全額補助。残り90人は85%が補助される。補助金は、車体全体の買い替えではなく、動力源の変換のみが対象。補助総額は1億600万バーツ(約3.6億円)の予定。
タイは国を挙げてEV化を推進しており、ECFはEV充電ステーションの設置にも拠出されている。昨年だけで1億2,000万バーツ(約40億円)を拠出したうロジェクトファイナンスを行い、首都バンコクと周辺に充電ステーションを150基設置。そのうち79基に設置が完了し、運転されている。残り71基も今年中に運転開始する予定。
タイ政府は、タクシーのEV化を進める実証実験も現在実施中。さらに産業としてもタイをEV生産のグローバル拠点にしていくことを狙っている。
【参考ページ】Tuk-tuks targeted in EV subsidy scheme
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