中国国務省工業情報化部の辛国斌・副部長は9月9日、天津で開催された2017年中国自動車産業発展国際フォーラムの中で、ガソリン車・ディーゼル車の製造・販売を禁止していくスケジュールを検討していることを明らかにした。電気自動車世界最大手の中国BYD(比亜迪)の王伝福CEOは、ガソリン車・ディーゼル車の販売禁止は2030年になるという見通しを示した。英国やフランスは2040年にガソリン車・ディーゼル車の販売を禁止する方針を示しているが、中国はいち早く実現することになるかもしれない。
辛国斌・副部長によると、中国の自動車産業は2016年に2,800万台を突破し、8年連続世界一位となる。自動車税は中国の税収入の中でも大きな比重を占めており、雇用に占める割合も高い。国内の全商品売上の中で自動車は10%を超える。また、ハイブリッド車や電気自動車の販売台数でもすでに世界一で、2016年だけで50万台を突破。累計でも100万台を超え、世界全体の半数を占める。
中国政府は、電気自動車や、自動車のインターネット接続対応を政策の一つに掲げており、国際競争力を高めていく考え。中国政府は、外資系自動車メーカーが中国国内で自動車生産を行う場合に現地企業との合弁企業を設立することを義務付けており、設立も2社以内に限定している。しかし今年6月、電気自動車やハイブリッド車の分野に限り3社目の合弁企業設立を容認する規制緩和を発表した。
王伝福CEOは、2020年には中国でのハイブリッド車や電気自動車販売は250万台に達し、累計で500万台に達するだろうとした。
【参照ページ】我国已启动传统能源车停产停售时间表研究
【参照ページ】王傳福料中國2030年全面推電動車
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