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【国際】グーグル、世界で過去最大規模となる再生可能エネルギーの購入を発表

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 米グーグルは公式ブログの中で12月3日、電力会社以外としては過去世界最大となる再生可能エネルギーの購入を行うと公表した。同社は既に他社に先駆けて再生可能エネルギーの調達を進めてきたが、今回、新たに世界中の電力会社6社から合計842メガワットの再生可能エネルギーを購入することに合意した。

 米国では61メガワットの太陽光発電および合計625メガワットの風力発電、チリでは80メガワットの太陽光発電、そしてスウェーデンでは76メガワットの風力発電をそれぞれ調達し、データセンターの運営を賄う。グーグルの再生可能エネルギー購入量はこれまでの約2倍となり、合計2ギガワットへと到達する。これは車100万台分の温室効果ガス排出削減に相当する規模だ。

 今回の購入を通じて、グーグルは2025年までに再生可能エネルギーの調達量を3倍に増やし、事業運営の100%を再生可能エネルギーで賄うという目標の達成に大きく近づいた。

 グーグルは、これらの電力購入契約は10~20年の長期に及んでおり、風力発電所や太陽光発電所の建設に必要となる経済的安定性と規模を提供することで、各地域における新たな再生可能エネルギー送電網の発達にもつながるとしている。また、同社はこれらの契約は環境負荷の軽減につながるだけではなく、費用対効果の面でも優れた選択だとしている。

 2006年に初めて自社保有のデータセンターを開設して以降、グーグルはデータセンターのエネルギー効率化や再生可能エネルギーの大規模な購入契約など、様々な手段を通じて持続可能かつ再生可能なエネルギーの利用促進に取り組んできた。
https://www.google.com/green/efficiency/datacenters/

 今年の7月には米国アラバマ州にある現在は使用されていない石炭火力発電所を、100%再生可能エネルギーで運用されるデータセンターへと転用するという低炭素シフトの象徴とも言えるプロジェクトを公表した。

 他にも、自宅に太陽光発電パネルを設置した場合の想定発電量や節約コストが簡単に分かるツール"Project Sunroof"や、空飛ぶ風力発電機として注目を集めている"Makani"、グーグル・ストリート・ビューを活用した空気質モニタリングなど、同社の技術を活かしたユニークな取り組みを幅広く展開している。

 グーグルは今や世界最大のインターネット企業としてだけではなく、世界最大の再生可能エネルギー調達企業としてもその影響力を高めつつある。インターネットを世界のインフラにした同社の次なる目標は、そのインフラを100%再生可能エネルギーで運営することだ。今後も同社の革新的な取り組みに期待したい。

【参照リリース】Powering the Internet with renewable energy

(※写真提供:Maglara / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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