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【アメリカ】ビッグデータ分析によりリアルタイムでESG情報を提供するツールが登場

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 企業のサステナビリティ・ESGデータに関する需要が高まりを見せる中、米国サンフランシスコに本拠を置くTruValue Labs社は先月、Insight360という画期的なオンライン分析プラットフォームを発表した。同ツールにより、投資家は企業のサステナビリティ、ESGに関するビッグデータをリアルタイムで入手可能になる。

 Insight360は、自然言語処理(NLP)および機械学習を使用したコグニティブ・コンピューティング(コンピュータ自ら学習し、考え、瞬時に膨大な情報源から大量のデータを統合し分析するシステム)プラットフォームだ。ビッグデータとトレンドを機械的に分析することで、Insight360はESGパフォーマンスを定量化し、企業にとって有益なパターンを発見することを可能にしている。

 Insight360は従来のサステナビリティデータプロバイダーとは異なり、効率的に膨大な量のリアルタイムデータを処理し、関連性のあるコンテンツだけを抜き出すことが可能だ。リアルタイムでサステナビリティトレンドを分析することにより、投資家はより賢明かつ迅速な意思決定を下すことができるようになる。
 
 Sinclair Capital のJonh Lukomnik氏は「TrueValueのリアルタイムデータ分析は、全く新しい視点からの企業評価を可能にし、トレンドを即時に可視化することでリスクと機会の両方を同時に見極めることができる」と語る。

 また、TruValue LabsのCEOを務めるHendrik Bartel氏は「Insight360は、かつてはアクセスできなかった情報へのアクセスを可能にした。これらのデータは非常に貴重であり、ESG統合の真の価値を理解するアセットマネジャーにとって非常に有利な情報になるだろう」と語る。今後、TruValue社はInsight360に興味を持ち、賛同してくれる投資家らに独占的にアクセス権を提供する予定とのことだ。

 なお、TruValue Labsは6月3日、米国のサステナビリティ会計基準、SASBとデータ提供パートナー契約を締結したと発表している。SASBのリサーチャーらはInsight360を活用し、80以上の業界に渡る企業に影響を与えるサステナビリティ要因の特定に活用するという。

 ESGデータの分析、提供にビッグデータや機械学習といった最新のテクノロジーが活用されることで、投資家の企業とのコミュニケーションの形は年に一度の報告書による情報開示といった従来の方法から大きく変わっていきそうだ。

【参照リリース】Access to Real-Time ESG Data by Insight360 Now Available to Investment Professionals
【参考サイト】Insight360
【企業サイト】TruValue

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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