英保健省は8月16日、薬剤耐性(AMR)対策で、今後3年間でアジアとアフリカに最大2億1,000万ポンド(約390億円)の資金を拠出すると発表した。最新鋭の研究所や最先端の疾病サーベイランス・システムの導入を支援する。
同省は2015年、発展途上国での疾病サーベイランスを向上するため、2億6,500万ポンド(約490億円)を拠出し、フレミング基金を設立。今回もフレミング基金を通じて、資金を展開する。
今回の資金は、インドネシア、ガーナ、ケニア、パプアニューギニア等、AMRの脅威と負担が最も大きい最大25カ国を対象。検査室250ヶ所以上のアップグレードを見込んでいる。ヒト、動物、環境間の細菌伝播の追跡に役立つ新しいゲノム配列決定技術への投資も含まれる。さらに、研究者、薬剤師、医療従事者を対象としたトレーニングセッション2万回や、微生物学、AMR政策、ワンヘルス・アプローチの専門知識を高めるため、フレミング基金奨学金で200人以上を支援する。
英保健省は、今回、同支援モデルは、製薬会社に新たな抗生物質を開発するインセンチブを与える狙いもあり、同モデルをG20諸国に拡大していく考えも示した。そのため、今回の発表は、8月18日から19日までインドのガンジナガルで開催されたG20保健相会合の直前に行われた。
【参照ページ】£210 million to tackle deadly antimicrobial resistance
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら