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【オセアニア】IRENA、27ヶ国・地域加盟の太平洋共同体と再エネ促進で連携拡大

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の小島嶼開発途上国(SIDS)ライトハウス・イニシアチブは7月4日、太平洋地域のSIDSにおける再生可能エネルギー導入を加速させるため、27ヶ国・地域が加盟する太平洋共同体(SPC)とパートナーシップを強化する覚書(MOU)を締結したと発表した。

 IRENAとSPCは2019年にパートナーシップを締結。太平洋地域のSIDSに対し、国別削減目標(NDC)の強化と実施、キャパシティ・ビルディング、技術支援、プロジェクトの促進等を実施してきた。2014年から2022年の間に、太平洋地域では、再生可能エネルギーの設備容量が650MWから830MWへと30%増加し、太陽光発電の設備容量は約8倍に増加した。

 具体的な活動としては、フィジーでは、地域のエネルギー部門、電力会社等の職員研修の実施、二酸化炭素排出量測定と再生可能エネルギー目標の設定、再生可能エネルギーに関するデータ取得、融資可能な電力購入契約(PPA)の開発等を行ってきた。

 特に、サモアのサアサアイ村で実施したバイオガスプロジェクトは、廃棄した食料と家畜の排泄物を持続可能なバイオガスに変換することでクリーンかつ安価なエネルギーへのアクセスを実現した。これにより、ディーゼル燃料の使用を削減し、農村地域の女性に安心安全な照明、調理エネルギーを提供した。

 今回の発表は、これらのアクションを他国にも展開し、加速させるというもの。SPCのフィジー拠点を中心に連携する。水素も検討対象とする。IRENAは2022年12月、太平洋地域への貢献が認められ国連SIDSパートナーアワードの環境部門を受賞した。また、IRENAは2023年5月、同イニシアチブの年次報告書を発表し、SIDSにおけるこれまでの取り組みの総括と今後のビジョンを示した。

【参照ページ】IRENA and SPC Deepen Collaboration to Accelerate the Pacific’s Energy Transition

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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