バングラデシュ国営電力North West Power Generation Company(NWPGCL)と中国エンジニアリング大手・中国機械進出口(China National Machinery Import and Export Corporation;CMC)は7月14日、両社の新たな折半合弁会社Bangladesh-China Power Company(Renewable)を設立し、2023年までに再生可能エネルギー発電を500MW新設すると発表した。
NWPGCLは、バングラデシュ電源開発公社(BPDB)が管理する国営電力会社の1社。バングラデシュは天然ガスの産出国で、以前からエネルギーでのガス利用が盛ん。そのためNWPGCLも、ガスを活用したコンバインドサイクル発電の発電所を多数所有・運営している。2017年に営業運転を開始したベラマラ発電所(410MW)は、丸紅がEPCを受注し、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の発電機が稼働している。他方、シラジガンジで営業運転をしているコンバインドサイクル発電3基(合計675MW)は、中国機械進出口が受注し、シーメンスと東方電気集団の発電機が稼働している。
NWPGCLは中国機械進出口の関係は深く、2014年には合弁会社Bangladesh-China Power Company(BCPCL)を設立。主に石炭火力発電所の建設を進めている。2020年にインドネシア産石炭を使ったペイラの石炭火力発電所(1,320MW)が商業運転を開始。他にも2,320MWの建設計画が進行している。
今回の発表では、NWPGCLと中国機械進出口が、新たに再生可能エネルギー発電を大きく推進していくことを示す合図となった。新合弁会社の授権資本は100億タカ(約126億円)。払込資本金は1.6億タカ(約2億円)。発電所は、太陽光発電所を、パブナで60MW、シラジガンジで100MW、ジャムナで125MW、風力発電をペイラに50MW建設し、さらに他にも165MWの再生可能エネルギー発電を設置する。
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