世界最大のゲイ向けマッチングアプリ「Blued」運営の中国BlueCity Holdings(藍城兄弟文化伝媒)は7月1日、米ナスダックに米国預託株式(ADS)の形で上場準備を進めている中、今回のIPOで8,500万米ドル(約91億円)を調達すると発表した。売出し価格は1株15米ドルから17米ドルの間。レンジの中間値で計算すると時価総額は6億1,400万米ドル(約660億円)となる。
BlueCity Holdingsは、2011年に中国・北京で創業。2012年にBluedをリリースした。6月16日に提出した目論見書によると、2020年3月31日時点の登録ユーザー数は4,900万人以上で世界最大。そのうち49%は中国国外の登録ユーザーで、現在210ヶ国・地域以上の登録が確認されている。展開言語は、簡体中国語、繁体中国語、英語、フランス語、日本語、韓国語、タイ語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、インドネシア語等11言語。売上は1億700億米ドル(約115億円)だが、経常損失が860万米ドル(約9.2億円)。月間アクティブユーザー数は600万人。
今回のIPOでは530万株を売り出す。但し500万米ドル(約5.4億円)分は、創業者兼CEOの馬保力氏が購入する。現在の持株比率は、馬保力氏37%、スマートフォン大手の小米(Xiaomi)の創業者・雷軍氏が率いるベンチャーキャピタル順為資本が12.3%、中国オルタナティブ投資最大手・鼎暉投資が9.4%。
今回のIPOでのエクイティ・ストーリーは、サービス展開市場の拡大、人工知能(AI)とビッグデータ等の技術開発。中国国内では登録者の伸びが鈍化しており、特に海外での市場拡大を目指すとみられている。インド、韓国、タイ、ベトナムではすでに国内最大手のゲイ向けマッチングアプリとなっている。
【参照ページ】Chinese LGBTQ platform BlueCity Holdings sets terms for $85 million US IPO
【目論見書】Prospectus
【画像】Blued
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