中国国務院国家統計局は12月26日、2016年の全国省・市の環境文明評価ランキング「生態文明建設年度評価結果公報」を発表。その中で、環境発展ランキング「緑色発展指数」も公表した。首位は北京市。続いて、福建省、浙江省、上海市、重慶市の順。同指数は2010年に国家統計局、北京師範大学、西南財経大学により開発されたが、今回は初めて政府公式の発表となった。発表は、国家統計局、国家発展改革委員会、環境保護部、中国共産党中央組織部が連名で発表した。
同指数は環境に関連する55項目で各省・市を評価。評価項目には、大気優良日数、PM2.5濃度減少幅、排気ガス減少幅、地表水水質、森林カバー率、市民の可処分所得、環境商品市場占有率、都市建設区緑地率、農村飲料水普及率、農村衛生トイレ普及率、GDP当たりエネルギー消費量規制、二酸化炭素排出量削減規制、工業付加価値当たりの水消費量削減規制、農業用水利用率向上規制等がある。
生態文明建設での市民満足度ランキング
- 海南省
- チベット自治区
- 福建省
- 広西チワン族自治区
- 雲南省
総合ランキング
- 北京市
- 福建省
- 浙江省
- 上海市
- 重慶市
資源利用指数ランキング
- 福建省
- 江蘇省
- 吉林省
- 湖北省
- 浙江省
環境ガバナンス指数ランキング
- 北京市
- 河北省
- 上海市
- 湖北省
- 山東省
環境質指数ランキング
- 海南省
- チベット自治区
- 福建省
- 広西省
- 雲南省
生態系保護指数ランキング
- 重慶市
- 雲南省
- 四川省
- チベット自治区
- 福建省
環境改善指数ランキング
- 北京市
- 上海市
- 浙江省
- 江蘇省
- 天津市
環境生活指数ランキング
- 北京市
- 上海市
- 江蘇省
- 山西省
- 浙江省
今回首位となった北京市を始めたとした北部は、中国の中でも大気汚染が最も深刻な地域。ランキングでは、実績だけでなく改善に向けた取組や改善度も評価対象となっているため北京市は上位になったと言える。中国環境保護部は12月15日から20日まで、公務員2,000人を動員し、北京市、天津市の2市と河北省の26市「2+26市」を対象とした生活状況監督隊を組成。「石炭から天然ガス」「石炭から電気」への転換が完了した地区が、553.7万世帯のうち474.3万世帯に達し、約86%に達したと発表した。山東省、山西省、河南省、河北省の合計約150万世帯も同転換を完了した。
一方、「2+26市」のうち、転換を完了した1,208地区、42.6万世帯では、ガス不足に陥っているとした。不足地区率は約5.6%に上る。そのうち、33万世帯は、天然ガスの協調融通、石炭自家暖房の解禁、電気ストーブの導入等により監督隊訪問前に不足を解消。9.6万世帯は、監督隊訪問後に、同様の措置によりガス不足を解消したという。転換が完了していない約80万世帯に対しては、環境保護部主導で転換措置を進めていくとした。
【参照ページ】我国首次发布绿色发展指数评价各地发展质量
【参照ページ】李晓西:官方首次发布绿色发展指数意义重大
【参照ページ】境保护部组织开展京津冀及周边“2+26”城市冬季供暖保障工作专项督查
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