日産自動車は11月24日、英国工場の生産車種を将来的に100%電気自動車(EV)に転換すると発表した。同社はすでに欧州市場の販売車種を2030年までにEVに限定することを発表済み。
【参考】【ヨーロッパ】日産、欧州市場新車販売は2030年までにEVに限定。英国拠点で開発加速(2023年9月27日)
日産自動車は、英タインアンドウィア州サンダーランド市に大規模な生産工場を持ち、従業員7,000人を抱える。また英国生産工場のサプライヤーまで含めると30,000人の雇用を支えている状況。
今回の発表では、主力クロスオーバー車種「キャシュカイ」と「ジューク」のEV化を進めるとともに、英国で生産する第3の車種として次世代「リーフ」の生産を開始することも発表した。投資額は、「キャシュカイ」と「ジューク」の研究開発と生産で、最大11.2億ポンド(約2,100億円)。将来的には最大30億ポンド(約5,700億円)にもなることも明らかにした。英政府は、研究開発に1,500万ポンド(約30億円)を助成する。
英国生産工場では、使用電力の再生可能エネルギー化も同時に進める。サンダーランド市は太陽光発電のマイクロブリッド・プロジェクトを進めており、近隣に20MWの太陽光発電所が誕生する予定。これに日産自動車の既存の風力発電と太陽光発電を組み合わせ、サプライヤーも含め再生可能エネルギー100%化を実現する。
同社は11月8日、ブラジルのリオデジャネイロ州のレゼンデ工場では、2車種の新型SUVとターボエンジンを生産することを発表。2023年から2025年までに最大28億ブラジルレアル(約1,900億円)を投資するとした。
【参照ページ】日産、欧州におけるEV化を加速
【参照ページ】日産自動車、投資額を最大28億レアルに増額し新型SUV 2車種とターボエンジンの生産を決定
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