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【国際】SBTi、鉄鋼セクター向け二酸化炭素排出量削減目標設定ガイダンス発行。電炉やDRIもカバー

 科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)は9月19日、鉄鋼セクター向けの短期・長期の二酸化炭素排出量削減目標設定ガイダンスを公表した。1.5℃整合性のある削減水準を示した。

 同ガイダンスの策定では、企業、NGO、学界等で構成される科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の専門家アドバイザリーグループ(EAG)と、世界経済フォーラム(WEF)と国際環境NGOのEnergy Transitions Commission(ETC)が運営する「Mission Possible Platform(ミッション・ポッシブル・プラットフォーム)」傘下のエネルギー移行委員会が協働。実用的な基準とガイダンスの開発に向け、2ヶ月間の公開協議と徹底的なレビューも実施した。

 同ガイダンスでは、バウンダリーとして、使用電力の発電、製鉄、熱延加工、放出ガスの販売までを含めた。反対に製鉄原料の採掘、冷延加工、放出ガス以外の副生物の販売は含めていない。また、高炉と電炉、直接還元鉄(DRI)等の各製鉄法を全てカバーした。

 鉄鋼業界は、太陽光発電パネルや風力発電タービン等の再生可能エネルギー技術を含め、多くの業界が鉄鋼に依存しており、経済における重要性も高い。一方、製鉄業界は、世界の二酸化炭素排出量のうち最大9%占め、このままの状況では、2040年までに製鉄メーカーの潜在的価値の14%が炭素価格の上昇によってリスクに晒される可能性があるとの調査結果もある。

 国際エネルギー機関(IEA)は、製鉄セクターは、2050年までに直接排出量を2021年比で91%以上削減しなければならないとしている。

 鉄鋼関連企業はこれまで、20社以上が短期での削減目標を設定し、27社がカーボンニュートラルを含む目標設定にコミット済み。SBTiは、定期的な目標更新スケジュールに先立ち、今回のガイダンスを基に再計算を行うことを奨励した。

【参照ページ】World’s Steel Industry set for Transformation with First-Ever 1.5°C Science-Based Decarbonization Guidance

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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