飲料世界大手蘭ハイネケンは9月18日、スコープ3を含むバリューチェーン全体での2040年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)目標で、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)から、FLAG目標を含むネットゼロ・スタンダード基準での承認を得たと発表した。FLAG(森林・土地・農業)目標を含むネットゼロ・スタンダード基準での目標承認は、ビールメーカーとして世界初。
SBTiは、5月1日以降にSBTiの1.5℃目標での初承認もしくは修正目標の承認を申請した場合、及びネットゼロ・スタンダード基準を申請した場合、FLAG目標の設定が義務化。一方、4月30日までに承認申請した企業は、一旦はFLAG目標の設定が免除されるが、2025年12月31日までに承認を得ることが求められる。
【参考】【国際】SBTi、幅広い業種でFLAG目標設定を義務化。既存企業も承認再申請必須。製造業・小売も(2023年7月16日)
同社は2021年、スコープ3を含むバリューチェーン全体での2040年カーボンニュートラル目標を設定済み。今回は、直近の企業買収を踏まえた二酸化炭素排出量を反映した形で、基準年を2018年から2022年に更新し、2030年までのスコープ3目標の詳細を設定。農業排関連でのスコープ3出量の30%削減、非農業関連でのスコープ3排出量の25%削減、農作物栽培での森林破壊リスクへの対応等を掲げた。
【参照ページ】HEINEKEN has its long-term Net-Zero and FLAG targets approved by the Science Based Targets initiative
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