米ESG投資推進NGOのCeresは8月8日、北米の大手銀行の進捗状況を評価するための枠組み「北米銀行向けネットゼロ・スタンダード」を発表した。
銀行向けのネットゼロ・スタンダードでは、すでに6月、気候変動対応を企業に求める欧州機関投資家団体IIGCCと機関投資家大手120機関以上が参加する低炭素経済推進イニシアチブ「Transition Pathway Initiative(TPI)」が「銀行向けネットゼロ・スタンダード」を発行している。策定にはCeresも協力していた。
【参考】【国際】IIGCCとTPI、銀行向けネットゼロ基準策定。第3四半期から26社の評価開始。日本3社も(2023年6月8日)
IIGCCとTPIが策定した「銀行向けネットゼロ・スタンダード」は、IIGCCが2021年3月に発表した機関投資家向けが採るべきアクションをまとめたフレームワーク「ネットゼロ投資フレームワーク(NZIF)」に対応し、機関投資家が投資先の銀行を評価する基準の役割も担っている。Ceresは、IIGCCのパートナー機関であり、今回、IIGCCが策定したスタンダードを、あらためてCeresが北米向けに発信したと言える。そのため、内容は「銀行向けネットゼロ・スタンダード」と基本的に同一。
「銀行向けネットゼロ・スタンダード」は6月の発表時に評価対象の世界26社が発表されている。今回の「北米銀行向けネットゼロ・スタンダード」は、北米11社に対し適用される。具体的には、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーの米国6社と、カナダロイヤル銀行(RBC)、モントリオール銀行、カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)、トロント・ドミニオン銀行、スコシアバンクのカナダ5社。
評価結果は9月に発表される予定。
【参照ページ】Net Zero Standard for North American Banks released as a guide for investors and banks
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら