英小売大手セインズベリーは8月14日、アパレル商品プライベートブランド(PB)「Tu Clothing」のベビー服に使用しているハンガーで、ハンガーをプラスチック製から紙製へ転換すると発表した。ベビー服向けでの紙製ハンガーの採用は、英小売初。プラスチック製ハンガーの店舗での回収も並行して実施する。
同社はすでに、プラスチック製ハンガー500万本を紙製ハンガーへ転換する実証を行い、プラスチック消費量103tの削減に成功。今回、同社小売400店舗以上へ展開することを決めた。使用後は段ボールと同様に家庭でリサイクル品として廃棄できる。
同時に「Tu Clothing」で使用してきた従来のプラスチックハンガーの店頭回収サービスも展開する。店舗での会計時に、プラスチック製ハンガーを回収し、リサイクルする。2023年1月から7月までで、プラスチック85tに相当するハンガー1,200万本を回収した。
同社は直近、PB商品でのプラスチック削減を矢継ぎ早に発表してきた。同社は、2035年までにスコープ1、スコープ2でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成、2025年までにプライベートブランド(PB)商品でのプラスチック包装・容器の使用を50%削減させることを目標として掲げており、今回のアクションもその一環。
【参考】【イギリス】セインズベリー、ステーキ肉商品でプラ製トレー廃止。紙製トレーに転換(2023年7月12日)
【参考】【イギリス】セインズベリー、鶏肉商品でプラ製トレー廃止。フィルム包装に転換。店頭回収も(2023年4月10日)
【参考】【イギリス】セインズベリー、液体洗濯洗剤PB商品で紙製容器採用。プラ80%削減。英国小売初(2023年3月25日)
【参照ページ】Tu Clothing introduces cardboard babywear hangers, saving 103 tonnes of plastic
【画像】Sainsbury’s
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