穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)は7月18日、同社の北米でのリジェネラティブ農業プログラム「re:generations」を大幅拡大し、目標を4倍に引上げた。
同社は2022年、北米でのリジェネラティブ農業への転換プログラム「re:generations」を開始。当初は100万エーカー(約4,050km2)での導入を目標としていたが、同年中に目標を超え、120万エーカー(約4,850km2)に到達。導入農家数も約1,900となった。
そこで今回、目標を大幅に上方修正した。新目標では、2023年までに200万エーカー(8,100km2)、2025年までに400万エーカー(約16,200km2)とした。
新目標では、米国18州とカナダ3州のとうもろこし、大豆、落花生、小麦等の農家に対し、被覆作物(カバークロップ)、養分管理、保全耕起等に関する技術支援と資金拠出を実施。参画農家は、年間1エーカー当たり最大25米ドルのプレミアムを、さらに条件次第で納品時に1ブッシェル当たりの追加プレミアムを受け取ることができる。7月と8月に農家向け説明会を開催する。
re:generationsは、農家が導入しやすいよう、メニュー選択型のプログラムとして設計。米リジェネラティブ農業促進NGOのAmerican Farmland Trust、北米湿地帯・生態系保全NGOのDucks Unlimited、米カンザス州保全地区協会、米国中央部の農家支援団体Practical Farmers of Iowa(PFI)がパートナーとなり、短期契約や地域毎にカスタマイズされた支援を行う。
またADMは、米アグリテックFarmers Business Network(FBN)提供の農業管理デジタルプラットフォーム・ツール「Gradable」を、北米全域の農家に継続提供。農家はリジェネラティブ農業の効果測定・報告・検証機能が利用できる。
【参考】【北米】ADM、農業管理デジタルツールを農家5.5万人に提供。リジェネラティブ農業拡大(2022年7月27日)
【参照ページ】ADM Grows North American Regenerative Agriculture Program, Launches Significant Expansion Initiative
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