気候変動対応を企業に求める欧州機関投資家団体IIGCCと米ESG投資推進NGOのCeresは6月26日、自然資本分野の集団的エンゲージメントイニシアチブ「Nature Action 100(NA100)」を発足したと発表した。同団体は2022年12月、NA100の設立を宣言し加盟機関を募集していた。
【参考】【国際】機関投資家、自然資本集団的エンゲージメントNA100発足。2023年に正式発足(2022年12月27日)
NA100は、気候変動分野で2017年に発足し、企業100社に集中エンゲージメントするClimate Action 100(CA100)の自然資本版。CA100は、オーストラリア・ニュージランドのIGCC(Investors Group on Climate Change)、アジアのAIGCC(Asia Investor Group on Climate Change)、国連機関投資原則(PRI)の5団体が発起人となったが、今回欧米団体のIIGCCとCeresが先行する形となった。CA100は、その後、エンゲージメント対象企業を増やし、現在のイニシアチブ名はCA100+となっている。
【参考】【国際】投資家大手225機関、世界大手約100社に気候変動情報開示を要求。日本企業も10社(2017年12月14日)
今回の発表では、企業に求める6つの重要テーマ「野心」「評価」「ターゲット」「実行」「ガバナンス」「エンゲージメント」を設定し、8つの重要セクター「バイオテクノロジーと医薬品」「農薬を含む化学」「消費財」「Eコマースを含む小売」「食品(肉・乳製品メーカーや加工食品メーカー)」「食品・飲料小売」「林業・製紙業」「金属・鉱業」を特定した。2023年後半に集中エンゲージメントを行う企業は発表予定。
初期加盟機関は、アクサ・インベストメント・マネージャーズ、BNPパリバ・アセット・マネジメント、フェデレーテッド・エルメス、Robeco、ストアブランド・アセット・マネジメント、英国国教会コミッショナー、ドミニ・インパクト・インベストメンツ、コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツ、カーネル・ブルー・キャピタル、クリスチャン・ブラザーズ・インベストメント・サービス。
【参照ページ】Nature Action 100
【参照ページ】Nature Action 100 releases investor expectations to support urgent corporate action on nature loss
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