自動車部品世界大手仏ヴァレオ傘下のヴァレオ・サービスは6月29日、サステナブル素材を80%以上使用したアフターサービス用の自動車用ワイパーブレード「Canopy」を発表した。欧州で販売している従来同社製品比で、二酸化炭素排出量を61%削減可能。カーボンフットプリント削減は、第三者監査機関仏ビューローベリタスから第三者評価も取得した。
ヴァレオは、2050年までにバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成を目標とする計画「CAP 50」を宣言済み。それに伴い、ヴァレオ・サービスも自動車のアフターサービスでの二酸化炭素排出量削減にコミットしている。
【参考】【国際】自動車部品ヴァレオ、スコープ3含め2050年カーボンニュートラル宣言。役員報酬も連動(2021年2月10日)
Canopyでは、ラバー部分にサトウキビ糖、植物油、廃タイヤをリサイクルしたカーボンブラック等、天然素材、再生可能素材、再生素材を80%以上活用。他の部品でも再生素材を採用し、金属構造には最大15%のリサイクルスチール、エンドクリップには最大50%の再生プラスチックを使用している。
同製品は、欧州車両の95%に適用可能。組立時にアダプター等を不要にすることで、廃棄物も削減できる。製品生産は、フランス・イソワールにある同社工場で実施。同工場は、エネルギーマネジメントシステム規格「ISO50001」認証を取得済み。
また製品包装では、100%リサイクル可能な段ボールを採用し、無溶剤の水性インクで印刷。2024年末までには、欧州の全ワイパーブレード製品で、使い捨てプラスチック包装を廃止する。
【参照ページ】Valeo launches Canopy, the first wiper blade designed to reduce CO2 emissions
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