フィンランド石油化学大手ネステ、フィンランド国営ガス供給網会社ガスグリッド・フィンランド、同国ヘルシンキ市営電力ヘレン、同国ヴァンター市営電力ヴァンター・エナジーの4社は6月20日、同国ウシマー地域に「水素バレー」を整備するための予備調査を開始したと発表した。
産業用水素バレーでは、再生可能水素の生産、貯蔵、輸送を整備。地域暖房用の再生可能熱の生産を見込む。「再生可能水素」は、EUの法的用語で、グリーン水素を主軸とし、イエロー水素も含む概念。EUは、2030年までに域内のエネルギー全体に占める再生可能エネルギーの割合目標を42.5%にまで引き上げる目標を掲げており、再生可能エネルギーには、再生可能エネルギー電力とともに再生可能水素も含まれる。
【参考】【EU】EU理事会と欧州議会、再エネ指令改正で政治的合意。イエロー水素は2級品扱い(2023年3月31日)
ネステは現在、水素消費量でフィンランド最大。また、フィンランド政府は2023年2月、水素に関する決議を採択。今回の共同研究は、フィンランドのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)目標の一環。集約的な「水素バレー」を整備することで、コスト競争力の高い水素市場を実現しにいく。
【参照ページ】Neste and the other leading energy companies in Finland join forces to develop an industrial hydrogen valley
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