英小売大手セインズベリーは5月10日、英ロンドンのナイン・エルムズにある小売店舗で、電気自動車(EV)による配送を開始したと発表した。消費者への食料品輸送のカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)化を進める。
同店舗には、配送車両は12台を導入。車両と車両搭載冷蔵庫の双方が電気駆動のため、走行時の排出量ゼロを実現している。同店舗では、毎週平均2,000件以上の配達を行い、約2,800km走行。EV転換により、二酸化炭素排出量を年間57t削減できる見込み。同社はすでに、100%再生可能エネルギー電力で運営しており、2023年末までに消費電力量の最大40%を新たに導入した風力発電と太陽光発電で賄うことを計画している。
同社は、2035年までにスコープ1、スコープ2でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成、小売全店舗での電気自動車(EV)の導入を目標として掲げている。今回のアクションもその一環。
同社は2022年、全店舗へのLED照明導入で、照明での電力消費量を平均70%削減済み。同年8月には、スタートアップ投資イニシアチブ「Sainsbury's Innovation Investments」を発足。事業活動での二酸化炭素排出量削減に寄与する技術を有するスタートアップ企業に対し、今後4年間で最低500万ポンド(約8.5億円)を投資する。
【参考】【イギリス】セインズベリーとWAE、スタートアップ投資で協働。CO2と水消費量削減技術開発(2022年8月11日)
【参照ページ】Sainsbury’s launches first store with fully electric delivery fleet
【画像】Sainsbury’s
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら