世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は5月4日、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックに関する「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」の終了を宣言した。
【参考】【国際】WHO、武漢発生の新型コロナウイルスで緊急事態宣言。加盟国に対策強化を勧告(2020年1月31日)
今回の終了では、国際保健規則(2005)(IHR)緊急委員会が勧告したことを受けたもの。勧告では、新型コロナウイルス感染症の死亡者数の減少傾向、新型コロナウイルス感染症関連の入院や集中治療室入室の減少、新型コロナウイルスに対する集団免疫の高さ等を強調。新型コロナウイルスの進化の可能性によってもたらされる不確実性が残っていることを認めつつ、長期管理に移行する時期になったと勧告していた。
WHOは今後も、2025年までの戦略的準備・対応計画を考慮し、長期管理のための常設勧告を行うため、IHR検討委員会を招集していく。この移行期間中の勧告についても、加盟国は従うことが推奨される。
また、WHOは、新型コロナウイルス感染症ワクチンに関し、長期的な利用可能性と供給を確保するため、国の規制の枠組みの中で医療対策が認可されるように準備するよう伝えた。締約国は、ワクチン、診断薬、治療薬の長期的な認可と使用を支援するために、規制当局を強化すべきとした。
海外渡航に関しても、海外旅行の前提条件として新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種証明を求めないことを勧告した。
【参照ページ】Statement on the fifteenth meeting of the International Health Regulations (2005) Emergency Committee regarding the coronavirus disease (COVID-19) pandemic
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