ノルウェー公的年金基金GPFGの運用を担うノルウェー銀行投資マネジメント部門(NBIM)の理事会は3月22日、キリンホールディングスを観察対象から解除した。
同社は、ミャンマーでの事業の合弁相手だった国軍系企業ミャンマー・エコノミック・ホールディングス(MEHL)との関連で、ミャンマー軍事クーデター後の人権侵害が問題視され、2021年3月にNBIMの観察対象に指定されていた。
その後同社は2022年6月に、合弁会社ミャンマー・ブリューワリー(MBL)の全株式をMBL自身に譲渡することを決定。NBIMの倫理委員会は2023年2月2日に観察指定解除を勧告し、今回正式に執行委員会で決定された。
【参考】【ミャンマー】キリンHD、ミャンマー子会社MBLの全株式譲渡を決定。今後法的手続き(2022年7月1日)
一方、同日、韓国海運大手パン・オーシャンに対しては、観察指定の延長を決定。同社は、老朽化した船舶を、労働条件が極めて悪いバングラデシュやパキスタンの海岸で解体していることを問題視。同社は最近、老朽化した船舶をより持続可能な方法で処分することを目的とした新しい方針を採用したが、実践状況を評価するため、4年間の観察指定延長を決めた。
【参照ページ】Decisions on observation
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