スペイン電力大手イベルドローラは3月22日、同社プエルトリャノ工場とバルセロナ水素製造プラントで、スペイン標準化・認証協会(AENOR)からの再生可能水素認証を取得したと発表した。同認証取得企業は初。
同認証では、水素の製造、貯蔵、販売、管理システムが対象。改正EU再生可能エネルギー指令、バイオ由来製品と化石由来製品を区別するための原産地証明を確立するためのスペイン閣僚指令(TED/1026/2022)、スペイン政府制定の水素ロードマップ、電力及びガスの原産地保証に関する欧州規格pren16325に基づき、再生可能エネルギーによる電気分解でグリーン水素を製造していることや、他のEU規制への準拠等を保証している。
今回対象とした両工場では、設備容量100MWの太陽光発電所、蓄電容量20MWhのリチウムイオン電池システム、世界最大級20MWの水素生産用の水電解槽等を完備。AENORは、イベルドローラが工場で使用しているガスの種類、使用原料、再生可能ガス生産技術を検証し、要件を満たしていることを確認した。
イベルドローラは、100%再生可能エネルギーで稼働する同工場に、2億ユーロ(約210億円)を投資。二酸化炭素排出量を年間4.8万t削減できる見込み。同工場で製造したグリーン水素は、スペイン肥料大手グルポ・フェルティベリアのアンモニア工場で、グリーン肥料の生産に活用する。
【参照ページ】We are the first company with the AENOR renewable hydrogen certificate
【画像】Iberdrola
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