欧州委員会は6月21日、デジタルインフラを通じて欧州の文化遺産を保護するためのクラウドの構築に関する議論を開始したと発表した。
今回の発表では、文化遺産の保存、保全、復元に最先端技術を活用し、文化財のデジタル化を行うもの。小規模かつ遠隔地の機関のアクセスを促進し、各部門の障壁を取り除くことが目的。
これまで欧州の文化遺産の中で、デジタル化されたものは30%から50%程度。科学的研究の基礎となる大規模な文化遺産の構造や景観の3次元化ができている割合はさらに低い。また、データ化にあたり利用されている基準は統一されておらず、追記可能なものではない。
EUの研究・イノベーションプログラム「Horizon 2020」が「創造性、文化遺産、インクルージョン」を扱うプログラムを開始。2027年までの全体予算は22.8億ユーロ(約3,250億円)であり、このクラウドには2025年までに1.1億ユーロ(約157億円)を予算として確保している。2023年と2024年に公募が実施される。
【参照ページ】Commission joins forces with Member States to launch a Collaborative Cloud for Europe's cultural heritage
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