信用格付世界大手米ムーディーズは10月28日、中国のESG評価・格付大手SynTao Green Finance(商道融緑)の少数株式取得を発表した。商道融緑は、中国のサービスプロバイダーとして最初に国連責任投資原則(PRI)に署名し、国際NGOの気候債券イニシアチブ(CBI)からも中国企業として初めて認定されている。その他にも、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)の諮問委員会に、中国のグリーンボンド認証機関で唯一の委員に選ばれた。
ムーディーズは、4月にはESG評価機関Vigeo EIRISを、7月には米気候変動物理的リスクアセスメント大手Four Twenty Seven(427)を買収する等、ESGリスク評価の透明性スタンダードの促進をグローバルで進めている。商道融緑は今後、ムーディーズからもナレッジの提供を受け、国際的なESG基準と中国の市場環境に即したESG評価手法を開発していく。
【参考】【国際】ムーディーズ、Vigeo EIRISを買収。株式過半数取得。業界再編進む
【参考】【アメリカ】ムーディーズ、気候変動の物理的リスク評価大手427買収。ESG評価機能強化進む
今回の株式取得では、中国の金融機関に対する長期視点でのエンゲージメントや、プレゼンスの強化が期待される。取引の詳細は非公開だが、取引に伴うムーディーズへの2019年度財務インパクトは大きくないとしている。取引は11月初旬を目途に完了予定。
【参照ページ】Moody’s to Acquire Minority Stake in SynTao Green Finance
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