世界経済フォーラム(WEF)は1月24日、独アリアンツと米ボストンコンサルティンググループと共同で、ESG情報開示に関する提言をまとめたレポートを発表した。今回のレポート作成では、世界経済フォーラムの加盟メンバーに対するインタビューも実施。現状の改善点に関する共通見解がみえてきた。今回整理した現状の課題解決のため、今後、世界経済フォーラムとしても活動を積極化する考え。
共通課題の1つ目は、ESG開示の複雑性や業務負荷。特にS(Social)に関しては、どう報告すべきかについて悩みを抱えている企業が多かった。2つ目は、ESGデータの比較可能性の欠如。例えば、製品単位あたりの水消費量等のデータに関しても企業間比較が難しい。3つ目は、ESG評価機関の透明性。投資家と企業の双方で、ESG評価手法の透明性開示の要望が高かった。
企業インタビューは、HSBC、バークレイズ、ロイズ・バンキング・グループ、UBS、チューリッヒ保険、シーメンス、フィリップス、フォルクスワーゲン、BASF、イケア、ウォルマート、ターゲット、ブルームバーグ、GRI、IIRC、SASB、World Benchmarking Alliance(WBA)、国際金融公社(IFC)等に対して実施。日本企業でも、本田技研工業と丸紅がインタビューを受けた。
【参照ページ】Seeking Return on ESG: Advancing the Reporting Ecosystem to Unlock Impact for Business and Society
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