英労働専門機関Chartered Institute of Personnel and Development(CIPD)は8月15日、FTSE100採用企業のCEO報酬の中央値は、2016年から2017年にかけ11%上昇し、393万ポンド(約5.5億円)と発表した。英国では経営陣と従業員の所得格差が問題となり、格差報告義務化法も制定されたが、実際にはさらに格差が開いていた。
今回の調査では、PersimmonとMelrose IndustriesのCEO報酬が巨額となり異常値となったため、平均値ではなく中央値で分析を行った。CEO報酬中央値が11%上昇したのに対し、従業員給与中央値は2%しか伸びていなかった。
一方、平均値で算出した場合は、CEO報酬は23%上昇し、566万ポンド(約8億円)に。PersimmonとMelrose Industriesの2社を除いた平均値でも、485万ポンドとなり、昨年の全平均値458万ポンドを上回る結果となった。平均値でのCEOと従業員の所得格差は145対1だった。
CIPDは、2019年に格差報告義務化法が施行されるのを待たずに、大企業はすぐに情報開示を行うべきと表明した。
【参照ページ】Total FTSE 100 Chief Executive pay has increased by 11% in the past year
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