スペインのビール大手Mahou San Miguelは、インド国内の最も乾燥した砂漠地域Churuの村に井戸を建設するプログラム“Mójate por el Agua en India”を進めている。既に、2,700名以上の従業員により10の村で30もの井戸が完成した。
同社は1年前から、Churuに近接したRajasthanに生産拠点を置き操業を開始している。プロジェクトの目的は、南アジアのこの地域で水資源が不足していることを従業員達に自覚させることにある。活動に参加するスペインとインドの従業員にとっては、家庭内でどのように節水するか考える契機となり、更に社内で団結意識を高め仕事に協調して取り組む上でも望ましい。
一方、井戸が建設された村々では、住民の女性達は、以前のように毎日数時間かけて水を求め移動する必要がなくなった。水インフラが欠乏していた当時、地域の主産業である農業と牧畜業はモンスーンの時期の降雨に依存していたが、井戸の完成により雨水を一年中貯蔵し安定した水の供給が可能となった。また住民達も3ヶ月もの期間進んで工事に参加し、プロジェクトの進捗と共に地域コミュニティの醸成が進んだ。
Mahou San Miguelは2014年にthe CEO Water Mandateの署名企業となった。この活動は、企業が果たすべき生活環境への責任から発展したものであり、2014年、同地域に対して行われた投資額は350万ユーロ以上に及んだ。これらの投資により、2000年以降の同社の生産高は43%増加。一方、水の消費量は38%削減、エネルギー消費量と排出物質は共に43%削減という成果を上げている。
現地にとっても従業員個人の視点でもまた企業全体にとってもめざましい効果を挙げたこの地域貢献活動について、総責任者であるBeatriz Herrera氏は、「Mahou San Miguelにおいて、事業所の所在地での地域コミュニティ支援は、我々のビジネス戦略の本質である」と語っている。
【参照リリース】Cervecería española inicia proyecto de abastecimiento de agua en la India
【団体サイト】MAHOU SAN MIGUEL
【参考サイト】MAHOU SAN MIGUEL BUILDS 30 WATER WELLS IN THE CHURU DESERT IN INDIA
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