ドイツに本拠を置く多国籍企業のシーメンスは8月6日、同社の展開する腐敗防止イニシアチブ、シーメンス・インテグリティ・イニシアチブを通じ、第2弾の助成金として世界の汚職防止に取り組む国際NPOのBasel Institute on Governance、国連グローバルコンパクト、OECDに対して3年間で約400万米ドルを提供すると発表した。
これらの資金はBaselと国連グローバルコンパクトの協働によるB20コレクティブ・アクション・ハブの設立・運営、またBaselとOECDの協働によるG20参加国を対象とするプロジェクト、"Scaling up anti-corruption Collective Action: B20 Hub on Anti-Corruption Collective Action"におけるHigh Level Reporting Mechanisms(HLRM)の開発の支援に充てられる。
コレクティブ・アクションは世界のガバナンス課題に取り組む効果的なツールとしてますます世界的に認知度を高めている。多くの企業は汚職防止のためのコンプライアンス・プログラムを構築しているものの、依然としていくつかの国や市場では頻繁に組織的な汚職や賄賂の要求が横行しているのが現状だ。これらの課題を解決し、公平な競争環境をつくるためには企業らによる汚職防止プログラムの一環としてのマルチステークホルダー・アプローチが求められる。
シーメンス・インテグリティ・イニシアチブは2009年7月のシーメンスと世界銀行による腐敗防止に向けた包括的な合意、そして2013年3月のシーメンスとヨーロッパ投資銀行による合意の一環で、助成規模は合計1億米ドル以上にも及ぶ。
第2弾となる今回の助成金では約60カ国、180以上のNPOからの申請が受理された。Basel、国連グローバルコンパクト、OECDは2010年にも第1弾の助成金を受け取っているが、今回の新たな資金援助により、3団体はさらに力を合わせて腐敗防止に向けたコレクティブ・アクションの取り組みを強化していく。
【参考サイト】Siemens Integrity Initiative
【参考サイト】B20 Collective Action Hub
【参照リリース】Siemens to fund the Basel Institute on Governance and partners to scale up anti-corruption Collective Action
【企業サイト】Siemens
【団体サイト】UN Global Compact
【団体サイト】OECD
【団体サイト】Basel Institute on Governance
(※写真提供:AR Pictures / Shutterstock.com)
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