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【アフリカ】NOTS Impact Enterprises、アフリカのオフグリッド・ソリューションを拡大へ

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アフリカにはまだ送電系統が行き届いていない地域が多く存在する。こうした地域に再生可能エネルギーを活用した革新的なオフグリッド・ソリューションを提供しているのが、NOTS Impact Enterprises(以下、NOTS)社だ。オフグリッドとは送電系統とつながっていない自給型電力システムのことで、太陽光エネルギーなどを活用して発電する。

NOTSはマッキンゼー・アンド・カンパニー出身の起業家、Bart Hartman氏が2003年に設立した企業で、現在はアフリカで再生可能エネルギーを中心にインクルーシブ・ビジネスを展開している。インクルーシブ・ビジネスとは、開発途上国に暮らすBOP層の人々を、消費者や生産者、従業員、サプライヤーなどとして事業のバリューチェーンに取り込み(インクルードし)ながら、コミュニティ開発とビジネスが両立する形で進めていくビジネスの形態を指す。

同社は6月23日、企業のインクルーシブ・ビジネス・モデルの開発を支援しているグローバルイニシアティブ、Business Call to Action(以下、BCtA)への参加を発表した。NOTSはアフリカのオフグリッドエリアにおける照明の確保と木炭製造を2025年までに持続可能なものとすることを目指して既にマリとルワンダで活動を始めているが、今後はBCtAの会員としてサハラ以南の地域にもその活動を広げていく予定だ。

アフリカの僻地エリアにも電力を供給するという壮大な目標にチャレンジするために同社が提供しているのは、「Blue Power」と「Blue Charcoal」という2つの革新的なソリューションだ。「Blue Power」は太陽光を活用したソーラーランプで、2011年に、最初にオフィスが開設されたマリから販売が始まった。また、「Blue Charcoal」はADAM resortという高効率で持続可能なオーブンを利用して製造される木炭で、Blue Powerの販売開始後すぐに、地元コミュニティの協力のもと、製造がスタートした。

NOTSは2014年の初めには同社の2つ目となるオフィスをルワンダに開設しており、現在までに既に同国内においてソーラーランプおよびサステナブルな木炭を提供する最大手企業へと成長している。2016年までにアフリカ大陸においてBlue Powerを20万個、Blue Charcoalを1500パッケージ販売することを目指している。

BCtAで活動プログラムマネジャーを務めるSahba Sobhani氏は、「NOTSのような企業がBCtAに参画してくれることはとても重要だ。特に彼らのユニークなビジョンやアプローチは、今まで手が届かなかった地域に対して持続可能かつリーズナブルなエネルギーへのアクセスを提供することになる」と語り、同社の事業を高く評価する。

また、NOTSの創設者、Bart Hartman氏は「NOTSはBOP層の人々が最も必要とするエネルギーへのアクセスを提供することを目標としており、人々の生活に変化をもたらし、環境を改善し、さらに投資家を魅了する商品を提供することにコミットしている」と語る。

同社は現在までに40万人近くの人々の生活を改善させると同時に、30トン以上の炭素排出削減にも成功しているが、今後も、政府やNGO、民間企業との協力を強化しながら他の地域においてもBOPビジネスを展開していく予定だ。ぜひ今後の動きに期待したい。

【企業サイト】NOTS Impact Enterprises
【参考サイト】Business Call to Action

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