欧州委員会は6月30日、EUミッションの一つ「海と水系の再生」で、18の新規プロジェクトを発表。合計1億600万ユーロ(約170億円)の予算を投下する。
EUミッションは、2021年から2027年までのEU長期政策「ホライゾン・ヨーロッパ」プログラムの下で5つ構成されている。具体的には、「気候変動適応」「癌撲滅」「海と水系の再生」「都市のカーボンニュートラル」「健全な土壌への転換」で、2030年までの具体的な定量目標も設定されている。「海と水系の再生」では、2020年6月に暫定レポートが、2021年に実行計画が発表されている。
欧州委員会は2月、2021年の公募の中で、選定プロジェクト第1弾を20本発表し、合計で1億1,700万ユーロ(約180億円)の予算投下を決定。今回は第2弾で、2022年公募し、新規で18本を選定。170億円の投下を決めた。選定されたプロジェクトは、大企業や研究機関だけでなく、中小企業や地方自治体のプロジェクトも含まれている。
選定されたプロジェクトは、海洋生息地の保護・再生、湿地の保護・再生、有害化学物質による汚染防止、藻類産業振興、マイクロプラスチック防止等と多様。生物多様性モニタリングや海洋デジタルツイン、生物種の電子ライブラリー構築等のデジタルソリューションもある。
日本の2023年度国家予算では、海洋環境の保全等には、総額で10億円弱にとどまっている。
【参照ページ】EU Mission ‘Restore our Ocean and Waters': €106 million for 18 new projects for protection, conservation, depollution and innovation
【参照ページ】EU Mission ‘Restore our Ocean and Waters’: 20 new projects to restore our blue Planet by 2030
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