国際ESG不動産評価機関GRESB(グローバル・リアルエステイト・サステナビリティ・ベンチマーク)は8月24日、2020年度の「GRESB不動産」への評価取得参加企業が、世界全体で1,229社となり、前年から約20%増加したと発表した。新型コロナウイルス・パンデミックにもかかわらず、業界全体でESGに対するのコミットメントが高まっている証と話した。
【参考】【国際】GRESB、「GRESB不動産」「GRESBインフラストラクチャー」の2019年結果発表(2019年9月14日)
参加した1,229社には、不動産企業、不動産上場投資信託(REIT)、プライベートエクイティ・ファンド、不動産デベロッパー等があり、対象の不動産価値総額は4.8兆米ドル(約510兆円)。前年の4.1兆米ドルから約17%伸長した。対象物件数は64ヶ国で合計9.6万。REITのカバー率は、61%まで増えた。
同様に「GRESBインフラストラクチャー」への参加企業は、前年の107社から今年は118社となり10%増。施設数も前年の393から今年は426へと8%増えた。施設価値総額は40ヶ国で5,760億米ドル。保有インフラ施設のうち1つ以上でGRESB評価に参加したインフラ運用会社は、IPE発表の世界トップ100で32%。インフラ投資額の大きいアセットオーナー世界上位50では38%にまで到達した。
GRESBは、不動産やインフラの気候変動物理的リスクを評価するための「GRESBレジリエンス」も過去2年実施しており、今年も不動産企業が408、インフラ企業が98、インフラファンドが28の合計534法人が参加した。2021年からはレジリエンス項目は、他の評価指標の中に組み込まれていく。
【参照ページ】The 2020 GRESB Benchmark expands its coverage to US $5.3 trillion AuM amid growing demand for comparable and reliable ESG data
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