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【国際】UNEP、動物由来感染症への対策怠れば今後の大規模感染続くと警鐘。生態系と食料課題と密接

 国連環境計画(UNEP)と国際家畜研究所(ILRI)は7月6日、動物由来感染症のヒトへの感染を防止するための実行的な政策を打たない限り、大規模な感染症拡大は今後も繰り返されると警告するレポートを発表した。

 同レポートは、動物由来感染症が拡大している理由として7つを挙げた。

  • 動物性タンパク質への需要増加
  • 集中型で持続可能でない畜産の増加
  • 野生生物の搾取の増加
  • 都市化・土地利用変化の持続不可能な進行
  • 旅行・輸送
  • 食料サプライチェーンの変化
  • 気候変動

 UNEPは、ヒト感染症、鳥獣感染症、生態系を一体的に考慮してマネジメントする「ワン・ヘルス」アプローチに賛同しており、今回の同アプローチを拡大していく上での提言を10個掲げた。

  • ワン・ヘルスを含む学問横断的なアプローチへの投資
  • 動物由来感染症への科学的調査の拡大
  • 疾病が社会にもたらすコスト費用分析の実施
  • 動物由来感染症に対する認知向上
  • 食料システムを含む動物由来感染症関連のモニタリングや規制の強化
  • 持続可能な土地利用へのインセンティブ付け
  • バイオセキュリティ・バイオコントロールの改善
  • 農林水産業と野生生物を共存させる持続可能な農林水産業への支援
  • 全ての国の医療ステークホルダーに対するキャパシティ強化
  • 土地利用や持続可能な開発のあらゆる分野でのワン・ヘルス・アプローチの導入

 今回のレポートは、「世界動物由来感染症の日」に指定されている7月6日に発表された。

【参照ページ】Unite human, animal and environmental health to prevent the next pandemic – UN Report
【参照ページ】Preventing the next pandemic - Zoonotic diseases and how to break the chain of transmission

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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