アジアインフラ投資銀行(AIIB)は5月9日、25億米ドル(約2,750億円)のドル建て債券の発行条件が決まったと発表した。AIIBの外債発行は今回が初。資金使途は、サステナブル・インフラ、越境インフラ、アジア新興国のESG投資促進で、サステナビリティがテーマとなっている。信用格付は、S&P、ムーディーズ、フィッチともにAAAで、最高格付を取得。年限は5年。利率は2.25%。ロンドン証券取引所に上場する。主幹事は、中国銀行、バークレイズ、クレディ・アグリコル銀行(CA-CIB)、GSI(B&D)、TDセキュリティーズ。
今回の債券には、27カ国から、発行予定額の約2倍の44億米ドルの応募があった。購入者の内訳は、中央銀行・公的機関67%、銀行25%、運用会社5%、保険・年金基金2%、その他1%。地域内訳は、アジア49%、欧州・中東・アフリカ35%、米州16%。
今回の発行では、ESG評価機関のISS-OekomとSustainalyticsから格付を取得。ISS-Oekomでは、同業界でのプライム認定のC基準を上回り、C+を取得。但し、アジア開発銀行(ADB)のB、欧州評議会開発銀行(CEB)のB-、欧州復興開発銀行(EBRD)のB-を比べるとやや劣る。Sustainalyricsからは、100点満点中66点だった。
【参考】【金融】アジア開発銀行 (ADB)とアジアインフラ投資銀行(AIIB)の論点 〜サステナビリティの観点から〜(2015年6月9日)
【参照ページ】AIIB reaches new milestone by pricing debut global bond to unlock financing for infrastructure
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