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【アメリカ】リーバイス、ジーンズ仕上げ加工を自動レーザー化。化学薬剤の種類も大幅減

 アパレル世界大手米リーバイ・ストラウスは2月28日、ジーンズの仕上げ加工を自動化する新たな取組「Project F.L.X.(future-led execution)」を導入すると発表した。仕上げ加工に必要な人手作業を大幅に削減し商品生産リードタイムを削減するととともに、仕上げ加工に必要な化学剤の種類も劇的に削減し、環境面にも対応する。

 ジーンズの仕上げ加工では、商品に求められる色落ちやダメージ加工等のために「仕上げ人」と呼ばれる職人が約8週間をかけて原型を作り出す。リーバイ・ストラウスでは、さらに最終仕上げのためにジーンズ2から3本を1時間かけて手で加工している。この仕上げ加工には千種類以上の化学剤を混ぜ合わせた薬品が使われていた。

 新たな取組「Project F.L.X.(future-led execution)」は、原型デザインをIT化し要する時間を8週間から2週間に削減。さらに手加工も自動レーザー加工に転換することで一本あたり90秒で最終仕上げを行う。使用化学剤も数十種類に100分の1ほどに減らすことで、環境ダメージも低減する。リーバイ・ストラウスは2020年までに有害化学物質排出をゼロにする目標を掲げており、Project F.L.X.により大きく前進する。

 同プロジェクトは、同社のユウレカ・イノベーション・ラボから生まれたアイデア。アパレル業界では、素早く移り変わる消費者トレンドに対応するため、在庫を残さない戦略が非常に重要。自動レーカー加工により素早く商品供給ができる体制を構築することで、最終加工のタイミングをギリギリまで延ばし、消費者のニーズへの対応と素早い供給の双方を可能にする。IT化したデザインは米サンフランシスコのデザイナーが担当し、デザインファイルを各地にある商品倉庫に送付。その場で、自動レーザー加工による仕上げ加工を行う。

 リーバイス・ストラウスは、まず特定のラインナップから導入し、今後2年かけて全ての生産を同技術に置き換える計画。リーバイ・ストラウスは、年間1億5,000万本のジーンズを生産している。

【参照ページ】PROJECT F.L.X.: A SIMPLE SIDE-BY-SIDE PROCESS GUIDE

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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