スイスのビジネススクールIMDの世界競争力センター(IMD World Competitiveness Centre)は11月29日、国ごとの競争力を示した2023年版「世界デジタル競争力ランキング(World Digital Competitiveness Ranking)」を発表した。同センターは2017年に同ランキングの発表を開始し今年で7回目。2023年版は世界主要国64ヶ国・地域が対象となった。
同ランキングでは、「知見」「テクノロジー」「未来への準備」の3つの観点でデジタル競争力を評価している。各観点で3テーマに分かれており、合計9テーマで54指標で構成。このうち35指標は、同センターが発表している別の「世界競争力ランキング(World Competitiveness Ranking)」でも用いられている。
IMD世界デジタル競争力ランキング2023
- 米国
- オランダ
- シンガポール
- デンマーク
- スイス
- 韓国
- スウェーデン
- フィンランド
- 台湾
- 香港
- カナダ
- アラブ首長国連邦(UAE)
- イスラエル
- ノルウェー
- ベルギー
- オーストラリア
- アイスランド
- エストニア
- 中国
- 英国
首位は昨年のデンマークを抜き、再び米国が返り咲いた。2位にはオランダが躍進。アジア勢では、3位にシンガポール、6位に韓国、9位に台湾、10位に香港と10位以内に4ヶ国・地域が入った。
日本は32位で、昨年の29位からさらに3つランクを落とし過去最低。凋落が止まらない。日本の項目別ランキングは、「知見」で28位、「テクノロジー」で32位、「未来への準備」で32位といずれも低い。さらに詳細では、ワイヤレス・ブロードバンドでは2位、生徒教員比率で3位、学習到達度調査(PISA)の数学で5位、高等教育到達度で6位、全体のR&D費用で6位、ハイテク特許6位等に対し、国際経験、企業の俊敏性、ビーグデータ分析・活用で最下位の64位。デジタルスキルで63位という状況だった。
【参照ページ】World Digital Competitiveness Ranking
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