米運輸省連邦鉄道局は12月8日、全米での鉄道網拡充に82億米ドル(約1.2兆円)の資金を拠出すると発表した。高速鉄道プロジェクトを含む全米9州に跨る10の主要旅客鉄道プロジェクトに資金が提供される。
今回の内容は、インフラ投資・雇用法等ですでに予算が確保されているもの。米国での鉄道網敷設拡充としては、約50年前に国営鉄道アムトラックが設立されて以来の大規模プロジェクトとなる。
(出所)連邦鉄道局
すでに整備準備が整っている主な案件は、
- カリフォルニア州セントラル・バレーでの高速鉄道線敷設
- ネバダ州ラスベガスとカリフォルニア州南部を結ぶ新たな高速鉄道線(年間見込乗客数1,100万人)
- バージニア州北部及び南東部と北東部回廊を結ぶ在来線の大幅改良
- フィラデルフィアとピッツバーグを結ぶペンシルバニア・キーストーン線の拡張
- ノースカロライナ州のピードモント線を北に延長し、ローリーとバージニア州リッチモンドを高速鉄道線化
- シカゴ・ユニオン駅を改修し、中西部の重要ハブ化に向け準備
- メイン州、モンタナ州、アラスカ州の路線改善
さらに連邦鉄道局は今回、「Corridor Identification and Development(Corridor ID)」プログラムを通じ、将来の都市間旅客鉄道プロジェクトとして、44州で69の投資路線も発表した。既存路線の改良が15、新規路線が47、新規高速鉄道プロジェクト7件。こちらには別途3,450万米ドルの予算がつく。
【参照ページ】President Biden Announces $8.2 Billion in New Grants for High-Speed Rail and Pipeline of Projects Nationwide
【参照ページ】FACT SHEET: President Biden Announces Billions to Deliver World-Class High-Speed Rail and Launch New Passenger Rail Corridors Across the Country
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