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【アメリカ】大手上場企業、決算説明会でESGに関する議論が顕著に増加。ナスダック発表

 米証券取引所ナスダックは8月21日、四半期毎に発行しているESGトレンド・レポートの2023年第1四半期版を発表。大手上場企業での決算説明会でESGに関する議論が顕著に増加していると伝えた。

 同レポートは、同社独自の自然言語処理ツールを活用し、ラッセル3000およびMSCI USA ESG Leadersの構成銘柄の決算説明会資料を分析した。前四半期比で、ラッセル3000構成銘柄の企業では22%、MSCI USA ESG Leadersの構成銘柄では10%増加していた。

 決算説明会で、ESGに関する質問を受けた企業割合も、ラッセル3000では29%(前四半期は21%)、MSCI USA ESG Leadersでは43%(同26%)だった。

 テーマ別の集計では、人的資本が最多。そのあとに、気候変動、ESG戦略開示、サプライチェーン・マネジメント、コンプライアンス・企業倫理の順。

 人的資本関連の話題は、ラッセル3000では、耐久財メーカー、不動産、小売、外食等の「シクリカル」セクターで多かった。一方、MSCI USA ESG Leadersでは、IT関連企業で多かった。

 気候変動に関しては、特に、エネルギー、素材、電力関連での企業で話題に上がった。特に、決算説明資料の中で最も多く取り上げられた気候変動テーマは、再生可能エネルギーだった。ナスダックは、インフレ抑制法の影響もあるとみている。

 またリーディングカンパニーの中で言及が多かった内容としては、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)、生物多様性、廃棄物、水、コミュニティ・エンゲージメント、製品サステナビリティ、データプライバシー&サイバーセキュリティ、ESG報告だった。

【参照ページ】Corporate Priorities for ESG

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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