中国商務部と海関総署(税関総署)は7月3日、輸出管理法、対外貿易法、関税法の関連規定に基づき、ガリウム及びゲルマニウムの関連品目の輸出管理を行うと発表。実質的に輸出を禁止した。施行は8月1日。
今回の措置に理由については、「国家の安全と利益の保護」と説明した。米欧諸国が中国との通商を制限してきていることに反発したものと解されている。米欧諸国が、国家安全保障を理由に制限を課したロジックをそのまま活用し、中国も国家安全保障目的で対抗措置を打つという構図となった。
今回の発表では、輸出に特別な許可が必要なものとして、ガリウム関連8品目、ゲルマニウム関連6品目を指定。主に半導体原料が指定された。輸出事業者は、管轄の省商務部門を通じ、デュアルユース品目・技術輸出申請書を商務部に提出。商務部は関連部門と連携して、国務院に報告。国務院が承認した後に、輸出事業者に輸出許可性を発給する。
今回の措置について、米欧日は、「経済的威圧」とみなす整理をしており、すでに反経済的圧措置の整備を進めている。
【参考】【EU】EU理事会と欧州議会、反経済的威圧法で政治的合意。意思決定フローや対抗措置(2023年6月19日)
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